【全国民必読】朝鮮総連に言及した横田早紀江さん 5月10日参議院拉致問題特別委員会

http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid2054.html

より転載

5月10日に行われた、参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会。
 家族会と救う会から、以下の皆さんが参考人として出席されました。
 
 ○飯塚繁雄さん(家族会代表。田口八重子さんのお兄さん)
 ○横田早紀江さん(横田めぐみさんのお母さん)
 ○斉藤文代さん(松木薫さんのお姉さん)
 ○西岡力さん(救う会会長)
 ○荒木和博さん(特定失踪者問題調査会代表)

 横田早紀江さんの冒頭発言を書き起こしましたので、お読みいただければ幸いです。
 起こしていて、私はもう…、涙が止まらなかったです。・゚・(ノД`)・゚・。

横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されたのは1977年11月15日。
 今年で丸40年を迎えます。
 めぐみさんは今年10月5日で53歳になります。
 (ちなみに私はめぐみさんと同じ1964年生まれ)
 現在、お父さんの滋さんは84歳、お母さんの早紀江さんは81歳です。

 書き起こしここから____________________________

 皆さん、こんにちは。
 日頃はほんとにたくさんの御尽力をいただきまして、ほんとに心から感謝しております。

 この北朝鮮による拉致、という問題は、ほんとに私たちが、めぐみがいなくなって、20年間というものは、全くどこにいたか分からない、何で消えたのか分からない、何にもない、どんな持ち物も出てこない、誰からも連絡も来ない、っていう、不思議なことが一瞬にして起きて、そして、どうしてこの子がいなくなったんだろうといつも、食堂の椅子を眺めて、何でここにあの子がいないの、と言いながら、毎日泣きながら、畳をかきむしって、絶叫して泣きながら、過ごした新潟時代でした。

 何があったのか分からない、ほんとに私たち自身も、親として正しかったんだろうか、誰か悪い人がいたんだろうか、どういう人が関わっているんだろうか、自分でどうかしたんだろうかって、いろんな面から、遺体までも探しながら、もう泣きわめいて暮らしていた新潟時代を、ほんとに今、思いますが。

 北朝鮮による拉致だということが、はっきりといたしまして、それからあとは、ああ生きていたんだ、やっぱり生きてて良かったって、生きてると思ってて良かったねって、もうこれで、すぐにみんな帰ってこれるよって、ほんとに思って、みんな信頼して、私たちは頑張ってきたのですけれども。

 ほんとに今、もう40年も経っていて、しかも家族会、また救う会、全国民の皆様方の、絶大なるご支援によって、拉致問題のために、ほんとに救出のために、多くの力をいただいているにも関わらず、5名の方とご家族がお帰りになったまま、そしてその方たちから、向こうでの様子を、いろんなことを教えていただいて、ああ、そんなふうに暮らしていたのか、かわいそうだったなあって、いろんなことを思いながら、また違った苦しみの中で、頑張ってまいりましたけれども。

 これは、隣国である北朝鮮という国家犯罪によって、金正日の指令によって、工作員が仕立て上げられ、屈強な、そのような人たちが、たくさん、いろんな国々に、散らばされて、そして、他国の若者を、拉致をしてきなさいという指令を出したということが、はっきりとはしてきているわけです。

 そのような恐ろしいことを、堂々と行う国が、すぐ隣にあったということを、私たちはもうびっくり仰天しました。

 その頃はやはり、皆さんも、訴えても、「そんなことってほんとですか?」って、「いやぁ、署名なんて、そんな変な署名できないですよ」って、いうことでですね、署名の板を叩きつけられたり、しながらですね、それでもめげずに、多くの方々に訴えてきまして、署名だけでももう1000万を超える、署名の、束をいただいております。

 ほんとはですね、その署名を、一筆一筆書いてくださった署名簿をですね、私はいつも、どこに置いていただいてるか分かりませんけど、どのぐらいの物の、物量があるんだろうと、1000万名という、皆さんのお心がどのぐらいあるんだろうかと、その署名の前で、家族会はみんな感謝の気持ちで、みんな、国民の方々のこの、署名はこんなにあるんですよって、ありがとうございましたって言いたいので、マスコミの方にそれを映し出して下さいと何度もお願いをしておりますが、なかなか実現もできておりません。

 そしてほんとにこのようなことが、工作員によって行われ、そしていろいろと楽しみに、自分で絵を描いたり、本を読んだり、どんなふうに人生を過ごしていこうかとそれなりに思っていた子供たちが、あっという間に、煙のように、この国から消えてしまって、何十年経っても助けてあげることができない。

 そして、これだけの人たちが、皆さんが頑張ってくださるのに、何にも分からない、めぐみの声も姿も、手紙すらない。
 孫の姿だけは、ほんとに私たちの場合は特に、特別にそれがはっきりとしましたけども、あとのことは全く分からないままで、家族はみんな歳を取っていきます。

 そして、朝鮮総連という言葉が、よく、今はほんとに言われておりますけども、ずーっとこうやって、考えてみると、確かに日本の国内は、平和に見えますが、ひとつよく考えてみれば、そういうふうな国を、悪いことをやっている国の、丸々そのような、ままのような人たちがですね、この日本の国家の中に、ドンと、居座ってですね、建物もあり、そしてその中で、工作員たちが、入ってきては、そこに入って、指令をまた、向こうに伝える、日本のいろんなことを伝える、というようなことが、堂々と行われ続けているのではないのかなと、私は、この頃思っております。

 そのようなのんびりとしたことで、拉致問題だけでなくて、あらゆることが、そういうふうに、行われ続けていれば、それはもう絶対にうまくいくわけはないので、あります。

 そして、今も制裁を、日本国も、いろんな国々が、まあ中国までもが、ようやくちょっと腰を上げてくださってですね、大きな制裁というのが、大きくなってきておりますけども、先日の新聞を見ますと、日本のある企業の、一部の方が、やはり他の所を迂回してですね、たくさんの支援物資を、北朝鮮のほうに流していると、いうことが、はっきりとしたということで、今、取り調べられていると思いますけども、どうしてそういうふうな、国家の中で、そういう日本人でありながら、そういうことをする人がいるのかということが、ほんとに私は信じられない思いなんです。

 もしそれを一人が自分のお子さんが、ほんとに、今日帰ったら、帰って来なかった、消えてしまって何も分からなくなった、そういう思いを持たれた時、それが北朝鮮であったと、いうことが分かった時、ほんとにお一人お一人は、私はほんとにお尋ねしたいんです。
 どんな態度をお取りになるんでしょうか。

 やっぱり、街に立って、街頭署名をなさるんでしょうか。
 いろんな所に行って、講演会をなさるんでしょうか。
 どんなに疲れても、頑張ってあげようと思われるんでしょうか。

 それは、ご自分のお子さんだけでなくて、この国家が、他国によって汚されているということ、堂々とそれが今もまかり通っているということ、そのことを何とかきちっとしない限りは、日本は本当の平和が、来るとは私には思えないんです。

 子供たちは、安倍総理にもお話ししましたけれども、もう日本国家に見捨てられたんだなあって、私たちはあの5人の人以外、みんなもう見捨てられちゃったんだなあって、ほんとに思って、どんな悲しい思いでいるかなあと、毎日思っています。

 お父さんもお母さんも弟たちも、もうしょうがないなあって思っちゃったんだろうかなあって、もう私の座って椅子はどんななってんだろうかなあ、もう立ち退きさせられちゃったんだろうかなあって、思ってると思います。

 私はもう新潟時代に全部涙を流してきました。
 もう涙腺が全部出たような、ほんとにもう、目が悪くなるほど泣きました。
 今はもう怒りでいっぱいなんです。
 ほんとに泣くことはできません。
 涙なんか流してる場合じゃないんです。

 もう早くしないと、もうこの国家が、全体が、汚されていく。
 どんどん、どんどん、まだ見えない汚され方をしていく。
 そして、世界もそれを見ている、っていうような状態では、日本の国家の本当の平和はないと、私は思いますので、どうか、この拉致問題だけは、さすがに日本はどんなに時間がかかっても、最後までやり抜いて、みんな取り返すんだね、あの国はやっぱりやるねって、世界中に思っていただきたいと、新聞にも書きました。
 私は今、そのような気持ちでおります。

 どうか、お一人お一人が、日本人としての誇りを持っていただいて、どうか自分の子供だったら、私だったらこうするって、思う思いで、このことに立ち向かって、北朝鮮に向かって、やっていただきたいと願っております。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 ____________________________書き起こしここまで

この拙記事のタイトルの冒頭に、私はあえて「朝鮮総連」と入れました。
 「拉致問題」より「朝鮮総連」を前面に出した方が、より多くの方に関心を持っていただけると判断したからです。

 というのは、3年前のストックホルム合意があった頃だったと記憶しますが、「ワイドショーで拉致問題をやると視聴率が下がる」という話を何度か聞きました。
 そう話していたのは、拉致問題の専門家としてテレビに出演していた人や、テレビ業界の人です。

 ネットを見ていても、特にお若い層は、金正恩や朝鮮総連や工作員といったキーワードには敏感な方が多いけれども、拉致問題にはあまり関心がないように私には映ります。

 もちろん金正恩や朝鮮総連、そして今も日本で暗躍している工作員の動向に注目することは大切です。
 でも、同時に、やはりこの北朝鮮による拉致の理不尽さにもう一度向き合っていただけたらと、願わずにはおれません。

 だって、早紀江さんもおっしゃったように、本当に理不尽なことだらけではありませんか。

 ごく普通に暮らしていた日本人が、それも若い人たちを中心に、ある日突然、神隠しのように姿を消してしまったこと。
 しかも、それは北朝鮮という隣国が、トップの指示のもと国家ぐるみで行った犯罪であること。
 そこまで分かっていながら、未だにほとんどの方が帰国できず、ご本人たちはもとより、ご家族も今も苦しんでいること。
 主権国家であるはずの日本が、そんなふうに他国に拉致された自国民を何十年も取り返せずにいること。

 さらに言えば、拉致に協力した人物が今も日本で平気で暮らしていて、ご家族がその人物とスーパーで毎日のように顔を合わせたりもしているのです。
 ※青山繁晴さんがご家族から直接聞いた証言。
  2013年11月19日の特定秘密保護法案をめぐる衆議院の国家安全保障に関する特別委員会を参照。

 「この国家が、他国によって汚されているということ、堂々とそれが今もまかり通っているということ、そのことを何とかきちっとしない限りは、日本は本当の平和が、来るとは私には思えないんです」

 という早紀江さんの言葉を、今こそ、私たち一人一人が噛みしめなければ。
 そして、日本はどうすべきなのか、国民がなすべきことは何なのかを、今一度、真剣に考えてみなければ。

 早紀江さんはずいぶん前から、めぐみさんのことだけでなく、「日本の国」としてどうあるべきかを語ってこられました。
 ※例:2008年6月15日放送「たかじんのそこまで言って委員会」

 早紀江さんもそうだし、他にも、たとえば有本明弘さん(有本恵子さんのお父さん)もそうですが、「当事者」でありながら、しっかりと問題の本質を捉えていらっしゃるご家族がけっこうおられるんですよね。

 でも、おそらくそれは、好むと好まざるとに関わらずのことだったんだろうなと。
 もともとは皆さん、ノンポリというか、ごく普通のお父さんやお母さんだったはずで、北朝鮮と(時には日本政府と)対峙していくうちに、否応なく身についてしまったことなんだろうと思います。
 切ない話ですが…。

 お時間のある方は、家族会や救う会の皆さんの発言を可能な限り、お聴きいただければ幸いです。

【国会中継 参議院 拉致問特別委員会】平成29年5月10日
 前半:
 後半:

 動画前半の最後では、特定失踪者調査会代表の荒木和博さんが、朝鮮有事の際の自衛隊による拉致被害者救出について言及されています。
 いざそうなった時に準備しても間に合わないので、一刻も早く準備を進めておくべきであると。

 青山繁晴さんも、国会やメディアで、自衛隊を中心とした救出部隊の編成と訓練の必要性に言及されてきました。
 たとえばこちらは3月2日の参議院予算委員会での発言。
 ちなみに自衛隊に関しては、法に基づいてすでに訓練を実施しているという、若宮防衛副大臣の答弁がありました。

 (もうひとつちなみに、5月10日の拉致問題特別委員会で青山さんは質問機会がなかったのですが、終了後に早紀江さんらと少しお話ししたそうです)

 動画後半の23分頃からは、西岡力さんがこんな話をされています。

「報道によりますと、昨年の秋、3回、日朝接触があった。私自身もあったということを確認しています。ただ具体的に彼らが全員返すという決断はまだしていない。
 しかし、日本が制裁を強めているにも関わらず、彼らの方からパイプを切るという動きは出ていないという状況ですので、こちらから間違ったメッセージを出さないで、被害者を本当に取り戻したいんだと、取り戻すための条件を話し合いましょうということを言い続ければ、どこかでパイプがつながると思っています。
 今、別のことを北朝鮮のある工作部署は考えていて、そういうパイプはつながっていると思いますが、ですから突然、日本研究所という研究所ができたと言い、残留日本人が見つかったという発表があったりする。
 そして日本のマスコミを平壌に呼んで、その人を出してきたりするわけですが、『見つかる』ということは嘘です。北朝鮮では全員登録されているんです。
 そして私、平壌市内の国家保衛部の登録資料を持ってますが、そこに民族欄というのがあって、日本と打ち込んだら、平壌にいる日本人、全部出てくるんです。曽我ひとみさんもそこに書いてました。もちろん工作機関の中の人は別ですが。
 ですから、探すのは簡単なのに、『今、見つかった』と言っていること自体、ある意図がある。
 しかしそれに乗ると、拉致が最優先じゃないというメッセージになってしまいますので、それはしてはいけないと思ってますが、向こうは日本との関係は切るつもりはない。
 しかし、全員返さないで、何か日本から取りたいと思ってる。
 というのが現状だと思いますので、全員返すという決断をしない限り、こちらは動きませんよということを言い続ける。
 それしかないと思ってます」

 早紀江さんは、動画後半の質疑応答で、こうおっしゃっています(3分35秒頃~)。

「歳が行きまして、思ったように体が動かなくなり、いろんなところに支障がありまして、主人(滋さん)もだんだん話ができなくなりましたし、歩行がちょっと困難な形になってきましたし、もうこういう場でお話をすることができないんで…」

 滋さん…(´Д⊂グスン

 日本で待つご家族がお元気なうちに被害者の方々が帰国を果たせるよう、日本政府はあらゆる手を尽くしてほしい。
 それこそ卑怯な手でも何でも使っていいから。

 その政府を動かすには、やはり世論の盛り上がりが不可欠です。
 最近の北朝鮮情勢の悪化に伴って、どうしても核・ミサイルの方に目が行ってしまいがちですが、どうか皆様、拉致をお忘れなく!<(_ _)>